ライラの日記 ~心不全にも負けない犬の日常

ダックスミックス犬ライラの目線で書いたお父さん、お母さん、犬猫の家族との生活日記

犬の心臓病とドッグフード

こんにちは、ライラのお母さんです。


前回のブログでグレインフリーフード
についてライラがちょこっと
触れていたのですが、
もう少し詳しく書こうと思います。

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(近所にあるお気に入りペット専門店)



私はアメリカで動物看護師の国家資格
を得て、20年間動物看護師として
働いていました。(2018年5月30日退職)

獣医ではないし、
動物栄養学のエキスパートでもない
ので専門的な事は言えませんが、

長い間アメリカの動物病院の現場で
見てきた私の経験や、
何人かの獣医さんから学んだ事
にもとづいて、ドッグフードの事を
書いてみたいと思います。


確かな日にちは覚えていませんが、
あれは2016年の終わり頃だったと
思います。

私の勤める動物病院とパートナーシップの
ある心臓専門の獣医さんからメイルがあり、
グレインフリーフードと犬の心臓病の関係
についての報告を受けました。


高級ドッグフードとして知られている
グレインフリーフードは大人気で、
私のクリニックに来るクライアントさんで
愛犬の健康に特に気を付けている方達は
グレインフリーフードを愛犬に与えている
可能性が高くなってきました。

多くの犬はグレインフリーを食べても
問題もなく、健康に過ごしています。

でもそれと同時に、
グレインフリーフードが流行り出した以降、
DCMの発症率が高い大型犬、犬種以外の
小型犬や、ブルドッグなどの中型犬も
心臓病拡張型心筋症( DCM )を発症する
率が増えてきました。

診察中に獣医師がフードは何か?と
聞いてみると、グレインフリー、
もしくはホームメイドのフードのみを
与えている確率が私の勤めたクリニック
では8割以上でした。



心臓専門獣医の報告を受けてしばらくして、
アメリカのFDAがグレインフリーフードに
関する注意警告を発表しました。
(注意というだけで中止ではない)

私はアメリカ政府の言う事を
頭から信じるタイプではなく、
自分で調べたり、自分の感性に従って
物事を判断するタイプです。

でも実際私が現場で見た状況が
この警告を証明しているので、
私自身は自分の犬にグレインフリーを
与えることはしませんでした。



院長先生や他の獣医さん達は
グレインフリーフードを勧めず、
クライアントさんに見解を述べた上で
自己判断に任せていました。

DCMを発症した患者さんが
グレインフリーを食べている場合は
グレインを含む普通の高品質なフード
に変えて、体重管理をするように
アドバイスし、心臓病を発症する原因
になるタウリン不足の患者さんには
処方された薬の他にタウリンのサプリと
をオメガ3を与えるようにしました。

*DCM患者さんのすべてが
 タウリン不足とは限らないので
 タウリンサプリをあげる前に
 獣医さんに相談してくださいね。

その結果、数値が正常に戻り、
処方薬の量が減り、あるいは
タウリンのサプリとオメガ3サプリのみ
で薬を飲まなくてもよい状態まで回復
したケースもありました。

心不全が進んでいる患者さんも経過は
良好で薬で症状を抑えながらその後
何年も生存できたケースもありました。

*心臓病用のフードは腎臓機能も
 落ちている患者のみ勧めてました。

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あれから2年以上経った現在、
新たにわかった事があります。

それはグレインフリーフードに限らず、
DCMを発症した患者さんの多くが
ホームメイドのフードのみ、
あるいはエキゾチックな動物の肉、
(カンガルー、ダチョウ、猪、ワニなど)
で作られた高級フードを食べていた
ケースが確認されたことです。

グレインフリーやこれらの高級フードに
共通している点は以下です。

① 小さな会社で製造されているので
 きちんとした栄養管理テストが
 されていない。

② 主原料が豆類やポテトであること。

後もうひとつ一部で言われているのは
低タンパク質でファイバーが多いフード
などに含まれる原料、特にビートパルプが
心臓病を防ぐタウリンを吸収せず便で排出
されてしまう可能性があるということですが
これについては私もリサーチ中です。
(このようなフードはラム肉とライス、
ポテトなどの材料が多い)

*ビートパルプは腸の働きを助ける
役目をしてくれたり、栄養を吸収
する効用があるのでよく使わてます。



このようなフードを食べている犬がみんな
DCMを発症するというわけではなく、
犬種や生まれ持った体質も関係している
と思います。

実際ライラも普通の高品質フードに
ホームメイドフードを少し混ぜたものを
食べて育ったのにDCMを発症していまい
ました。
彼女の場合は過酷な状況で生まれ育った
事や、遺伝性も考えられます。



これらのことをまとめて
私なりの見解を上げてみます。

① グレインフリーフードがすべての
病気の原因にはならないが、
心臓病に影響する可能性はある。


② 心配であれば獣医さんに相談する。


③ 最近のグレインフリーはFDA警告
があって以来、進化して原料が
変わってきた。人気と共に大手の
会社もグレインフリーを製造する
ようになり栄養管理テストも行われ
ている。でもやっぱり多くの獣医師
はグレインフリーは勧めない。
(アメリカの獣医師)


④ DCMや小型犬に多く発症する心臓病
僧帽弁閉鎖不全症は早期発見が重要
なので、普段から犬の健康状態に
気を付けて不審な咳や過呼吸はすぐ
病院で調べてもらう。


⑤ グレインフリーにこだわらなくても
ドッグフードは高品質できちんとした
バランスであれば安心。


⑥ あなたの愛犬がタウリン不足でない
場合はサプリは必要ありません。
タウリン不足かどうかは検査しないと
わからないので獣医さんに相談してみて
ください。
オメガ3は健康な犬でもサプリで
補っている人は多いです。

*すでに与えているフードにオメガ3
が入っている場合やお腹の弱い犬には
必要ないかもしれません。
フィッシュオイルの取り過ぎは副作用
の原因にもなります。
適量を獣医さんに相談してみてください。



以上です。



20年間動物看護士をしてきた私も
元気で食欲もあり、定期検診も
きちんとしていたという安心から
ライラが不審な咳をしだすまで、
DCMの発症に気付きませんでした。

なのでもしあなたの犬がDCMを発症
しても、自分を責めずにきちんと
獣医さんと相談して的確な治療を
行ってくださいね。


そしてドッグフードに関しては
27歳まで生きて2002年ギネスブック
に載ったこともあるボーダーコリーが
食べていたフードはライスとレンズ豆、
野菜だけのヴィーガンフードだったと
いうケースもあります。

犬の病気は心臓病だけに限らないし、
犬種や元々の体質、環境など様々で、
これが正しいという答えはありません。

安物のフードだけは絶対に!!
おすすめしませんが、愛犬の事を想う方
なら獣医さんと相談したり、
自分でリサーチしてワンちゃんに合った
フードを与えていると思います。


グレインフリーやホームメイドのフード
を与えている方で心臓病が心配なら
獣医さんに相談してみる事をおすすめ
します。

ローフードを考慮しているのなら
バランスのよいメニューを
ホリスティック獣医学に詳しい
獣医さんか、栄養士さんに相談する
ことをおすすめします。

*腎臓病、肝臓病、心臓病の患者さん
にはローフードをおすすめしない場合
が多いです。



一番大切なのはあまり神経質にならずに
ゆったりとした気持ちでわんちゃんと
暮らすことだと思います。
(これは自分にも言ってる😁)



あ!そうだ!
我が家にはにゃんこ2匹もいるので
猫の心臓病とグレインフリーフードの
事についても今度書きますね。

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【ボクもいるにゃ】

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【ワシもおるで!】




では次回はまたライラか、
我が家のにゃんこ先生ヘンリーに
語ってもらいます。



皆さん、お互いに穏やかな気持ちで
わんこやにゃんこと暮らしましょう。




ライラ母さんでした。